Android 1.5搭載のスマートフォンをeduroamに接続するための設定手順を説明します。認証方式などは、下表に示されたごく一般的なものを想定します。もし、所属機関でこれ以外の方式が使われている場合は、所属機関が提供する設定手順に従ってください。
eduroam認証方式
認証方式 802.1X, PEAP
サーバ証明書 使用しない
端末(ユーザ)証明書 使用しない
以下の説明では Android 1.5 が搭載された HTC hero (海外モデル)の使用を想定しています。他のモデルではメニューや設定項目が若干異なることがあります。
設定手順
- ホーム画面でmenuボタンを押し、「設定」を選択します。 続けて「ワイヤレス設定」「Wi-Fi設定」に進みます。
「eduroam」のSSIDを選択すると、 以下のような設定項目が表示されます (括弧内はデフォルト値)。- EAP type (TLS) - TLS,TTLS,PEAP選択可
- Sub type (PEAP v0/MSCHAPv2) - PEAP v0/MSCHAPv2, PEAP v1/GTC選択可
- Username ( )
- Password ( )
- EAP type の設定を TLS から PEAP に変更します。
- Sub type の項目でPEAP v0/MSCHAPv2を選択します。
- Username と Password に、それぞれ自分の ユーザIDとパスワードを入力します。
- 接続ボタンを押し、しばらく待つと、接続が完了します (認証成功の場合)。
再接続の手順
- SSIDが「eduroam」のアクセスポイントが近くにある場合は、 本体の電源を入れるだけで自動的に接続されます。
(以前に入力されたユーザ名とパスワードが利用されます。) - もし他のSSIDのアクセスポイントに自動接続された場合は、 「Wi-Fi設定」の画面でeduroamのSSIDを選択し、接続ボタンを押します。
トラブルシューティング
設定、ユーザID、パスワードがすべて正しいのに認証に失敗する。
無線LANの電波が弱い場合、1X認証は失敗する確率が高いです。電波の強い所で認証が正しくできるかどうかを確認してください。
また、無線LANが不安定な場所で一度認証に失敗すると、設定がすべて正しくても、認証がしばらくの間通らないことがあります。数分待ってから、電波の強い所で再度試してみてください。
eduroamの認証に成功し、IPアドレスも取得できたが、外部のネットワークにアクセスできない。
機関によっては、セキュリティ上の理由により、eduroamによるネットワーク利用をVPNに限定していることがあります。
Android 1.5 以前では、標準でVPN(PPTP)の機能が含まれていないので、このようなサイトでは eduroam が利用できません。